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亡き王女のためのパヴァーヌ

もともとこの曲はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが作曲したピアノ曲です。のちにラヴェル自身により管弦楽用に編曲されています。
ラヴェルが、ルーヴル美術館にあった17世紀スペインの宮廷画家が描いた若いスペイン王女の肖像画にインスピレーションを得て作曲したと言われていますが、誰を指すのかは定かではありません。
パヴァーヌ(Pavane)は、16世紀頃から流行したスペイン起源の宮廷舞曲の様式で、2拍子のゆったりとしたリズムにのせて男女のペアが列をなして踊る優雅なダンスです。ほのかに哀愁を帯びた優雅な旋律は、当時のフランスの貴族女性の人気を集めました。
原曲(管弦楽版)はホルンのソロによるとても繊細で優雅な曲ですが、鍵和田道男氏のアレンジによるこのバージョンはjazzyなフルートソロが展開されるかなり斬新な曲となっています。