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「キャンディード」序曲

「キャンディード」はフランスの文学者ヴォルテール(本名フランソワ=マリー・アルエ)が1759年に発表した哲学的コント(比較的短い散文の読み物)の傑作である「カンディード」を著名な女流劇作家リリアン・ヘルマンが翻案して執筆した台本に、L. バーンスタインが作曲したミュージカル(またはコミック・オペレッタ)です。台本だけでも20近くあり、さらにバーンスタイン自身、この曲に何度も手直しを加えています。
3時間あまりの舞台でたくさんの曲が使われていますが、その中でも特に有名なのが本日演奏する「キャンディード」序曲です。この5分に満たない小品の中に3時間の舞台のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。
「キャンディード」には「純真な、善良な」という意味があり、また、原本には「楽天主義」という副題がついています。原作ミュージカルにはそのような意味合いの曲が数多くちりばめられています。日本では2001年夏に佐渡裕と宮本亜門のコンビで上演され、好評を博しました。