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フラッシング・ウィンズ

オランダの作曲家、ヤン・ヴァン=デル=ローストの作品。1988年にベルギーのアーレキーノ青少年バンドの委嘱により作曲され、1989年4月9日マルケ文化センターで同バンドによって初演された。
曲はマエストーソでティンパニと金管楽器が導くファンファーレ風のイントロに始まり、パーカッションとブラス(金管)がリードするリズミカルなアレグロの主部、ウッド・ウィンド(木管)を中心に流れるように演奏される大変メロディアスな中間部、そのあとダル・セーニョして主部を再現し、コーダへと流れる。
曲のタイトルの「フラッシング・ウインズ」は無理に訳すなら「きらめくウィンド(管楽器)」となる。若者のバンドのために書かれた作品らしく、ジャジーな表現も取り入れられ、リズム的な変化も多いものの、最後までテンポを変えずに突き進むように演奏される。コンサートのオープニングなどにふさわしい、大変ライトな作品となっている。